犬のシャンプーは健康のためにも、2週間に1回の頻度で必要だと言われています。
しかし、犬によってはシャンプーが苦手な子もいます。
シャンプーがストレスになってしまう犬をシャンプーするのは、飼い主さんにとっても大仕事で一苦労になってしまいます。
そこで今回は犬がシャンプーを嫌がる理由や特に犬が苦手な顔や耳の洗い方などを紹介していきます。犬のシャンプー嫌いを改善する参考にしてみてください。
犬がシャンプーを嫌がる理由
犬がシャンプーを嫌がるのにはいくつか理由があります。シャンプー嫌いな犬の多くが苦手と感じる理由を紹介します。
以下の理由を踏まえ、シャンプーが嫌いな犬の行動を見て、シャンプーのどこが嫌なのかを考えてあげましょう。
- 顔が濡れるのが嫌い
- 耳が濡れるのが嫌い
- シャンプーの香りが嫌い
- 自分のにおいが消されてしまうのが嫌い
- シャワーの温度が熱い
- 飼い主さんが怖い
犬の敏感な部分が集まっている部分が顔ですので、その敏感な部分にシャワーの水圧でお湯が当てられることを苦手とする犬は多いです。
シャンプー中でも特に顔にシャワーをかけている場合に嫌がっている様子はありませんか?
【対処法】
シャワーを直接顔に当てるのではなく、シャワーで飼い主さんの手を濡らして濡れた手で優しく撫でるように洗ってあげましょう。
耳の穴に風が入ることを苦手とする犬もいますが、濡れることを嫌がる犬もいます。耳の穴は特に敏感な部分ですので、シャンプーする時は注意が必要です。
耳の穴にお湯が誤って入ってしまって嫌がってる・過去にそういった経験をしたということはありませんか?
【対処法】
耳にお湯が入らないように耳を塞いであげましょう。耳が濡れなくなるだけではなく、中耳炎など耳の病気になるのも防げます。
飼い主さんが好きな香りでも、犬にとっては嫌いな香りということもあります。
シャンプーをする前に鼻にシャンプーを近づけてみてください。その時の犬の反応はどうでしょうか。
【対処法】
シャンプーを変えましょう。香りの強いシャンプーが嫌いな場合は、できる限り無臭のシャンプーを選んであげましょう。
犬にとっては自分のにおいが消されてしまうのが嫌な子がいます。
シャンプー後に自分のベッドやタオルなどに身体をこすりつけているような行動をしている場合は、自分のにおいを戻そうとして、こすりつけている可能性があります。
【対処法】
「シャンプーの香りが嫌い」と同じく、できる限り無臭のシャンプーを選んであげましょう。
また、一回のシャンプーで全身をシャンプーするのではなく、パーツで数回に分けてシャンプーしてあげることで、犬のにおいを全て消えないようにしてあげるのも良いかもしれません。
シャンプーを始めた頃は大丈夫だったのに、途中から嫌そうな行動をすることがあります。
シャワーはお湯を出し始めた時はまだ設定温度よりもぬるく、段々と温度が上がっていくものが多いと思います。
そのため、シャワーをかけ始めた最初の頃は平気そうな様子でも、お湯の温度が上がるにつれて犬にとっては熱い温度になっている可能性があります。
【対処法】
シャワーの温度が完全に上がりきるまで、犬にシャワーを当てないで下さい。
完全に上がりきって温度が安定してから、温度が犬にとって適温か確認しましょう。人間にとってぬるいくらいの温度が犬にとっての適温です。
シャンプーの時にどうしても興奮して騒いでしまう犬がいます。
だからといって騒いでいる犬に怒ってしまうと、犬はシャンプーをしている時の飼い主さんは怖いと認識してしまいます。
【対処法】
興奮して暴れている犬を目の前にすると、ついつい怒鳴ってしまいたくなるかもしれませんが、逆効果です。
犬はシャンプーで興奮していますが、飼い主さんが優しく接してあげることで落ち着きますし、落ち着いてきたら笑顔で褒めてあげましょう。
犬のシャンプーのやり方 顔や耳の洗い方
犬のシャンプーをする時に、特に注意して洗いたい部分は顔や耳などの敏感な部分です。
強引にシャンプーしてしまうと犬が嫌がってしまいますし、病気の原因にもなります。敏感な部分は犬の様子を伺いながら丁寧に洗っていきましょう。
顔に水がかかるのが苦手な犬に対しては、上記にも記載しましたが、シャワーで飼い主さんの手を濡らして濡れた手で優しく撫でるように洗ってあげましょう。
それでも嫌がっている様子であれば、水に流さないタイプのシャンプーをしてみましょう。
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水に流さないので、顔が濡れる心配はありませんし、シャンプーも犬が舐めてしまっても大丈夫なもので作られています。
顔以外は濡れても平気なようであれば、顔だけ水に流さないタイプのシャンプー・顔以外を普段使用しているシャンプーとシャンプーを分けてあげる方法もあります。
耳を嫌がる犬は、耳の穴に入らないように耳を塞いであげます。その上で、できる限り耳の内側が濡れないように丁寧にシャンプーをしてあげましょう。
また、犬にとって一番安心するのは、飼い主さんの声がけと笑顔です。丁寧にシャンプーをしようとするあまり、怖い顔をして無言でやっていませんか?
犬が不安になってしまう原因になりますので、普段以上に優しく声がけをして安心させてあげるといいでしょう。
最後に
今回、犬がシャンプーを嫌いだという行動をしている理由を6点ほどあげましたが、犬によって理由は様々でこの他にもあると思います。
もしかしたら、理由は複数ある可能性もあります。
犬の行動から、犬が何を嫌だと思っているのか、家族で考えて対応してあげることが大切です。そうすることで、犬もシャンプーが好きになるきっかけになるかも知れません。
飼い主さんにとってもシャンプーが楽しい時間になるといいですね。