TRPGが趣味なのですが、その中でもクトゥルフの大正時代のシナリオがとても好きです!
周りの友達と一緒に遊びたかったのですが、当時の金銭価値や細かいルールがなどがいまいちよく分りません。
当時の事態背景や事件や人物など、資料としてはもちろん、これを使ってキャラクターを作成したりしてテーブルRPGを楽しみたいと思いこの商品を購入しました。
クトゥルフ神話TRPG クトゥルフと帝国を購入したわけ
|
クトルフ神話TRPGソースブックの第2弾です。本書は1920~30年代の日本が舞台となります。
当時の社会情勢や、地図なども多く掲載されており、また、新職業も多数登場します。シナリオは3本付属されています。
他にも幾つか、大正時代の時代背景や世俗文化や風俗、貨幣価値や人物など、詳しく書かれた書籍もあったのですが、この書籍にはTRPGのネームブックとして遊ぶことができるという価値がありました。
また、周りの友人で大正時代のTRPGに詳しい友人にどれを買えばいいのか悩んでいる、と相談したところ本書を買えば間違いない。とお墨付きをいただいたので購入を決定しました。
TRPG クトゥルフと帝国を使ってみて
何よりもその情報量が豊富です。
当時活躍したアナーキスト、文学者、歴史の授業で習った人物だけではありません。
その当時の世襲を動かした思想家や医者など、人物紹介だけでも大変充実しています。
さらに当時の東京(帝都)周辺の地域柄、どんな人がどんな暮らしをしていたか、どのように栄えてどう発展していったのかなどが非常に詳細に書かれていて読み応えがあります。
ただし、TRPGのゲームブックの大正時代サプリメントとしては、本書は若干情報量が少ないと感じました。
本書は時代背景8割、ワールドセッティングの詳細2割ほどの割合で、遊ぶ際に必要なデータがやや少ないと感じました。
それでも、本書を読んだだけで歴史に詳しくなったような錯覚をするほどあらゆるジャンルについて詳しく、かつ丁寧に分かりやすく書かれていて、TRPGをする際に役に立ちました。
元々日本の歴史にあまり強くなく、資料などを読むのが苦手だった私をこんなに引きつけ、隅から隅までじっくりと読了させてくれる本があったことを知れて嬉しい限りです。
最後に
当時の事に関して十分な知識を有している人で、TRPGのゲームブックのサプリメントとしての機能だけを求める方にとってはやや冗長で不必要な説明が多く、値段の割に情報量が少ないと感じてしまうかも知れません。
私自身は大正時代の知識などがほぼないに等しい状態で読み始めたのでとても楽しく読むことが出来ました。
私と同じように、大正時代の歴史的背景や当時活躍した人物、帝都周辺の土地についてなど、そういった資料も併せて詳しく知りたい方にはおすすめの一品です。
|